気まぐれな管理人による雑文サイト。Web小説「Rebirth」連載中 (笑)

祥月にあなたを想う

2018年6月1日  2018年6月1日 
タイトルの「祥月」は「しょうつき」と読む。
もっとストレートに「月命日」と書いた方が判りやすいかな。

思う(または想う)
念う。
重う。

実はこれ、どれも「おもう」で変換できる漢字。
誰かを思えば想うほど念いは強くなり、気づけば独りで抱えきれないほど重たくなる。
そこに囚われてしまうならば、いつしか前に進めなくなるほどの重いに深化する。

あなたは、そんな「重い」に頑なに縛られた人でした。
きっと強い重いに囚われることを、あなた自身が念じていたのでしょう。
そんな念いも遂に届かないまま、あなたは、36年の短い人生を終えてしまいました。
強すぎた念いがあなたの身体を蝕んだのか。
或いは、それがあなたの望みだったのか、それは誰にも判らないけれども。

――あれから12年。
とうとうあなたの歳を追い越してしまいました(笑うな、こら。笑)
僕は……あなたに近づけているのかな。

あなたの最期の願いどおり、今はもう、その死を悲しんではいません。
それでもあなたを思う度、胸を掻きむしりたくなるような念いに苛まれます。
あなたから勝手に受け継いだ念いは、これからも心の奥底に積み重なるでしょう。
そして数多(あまた)の重石のように沈み、溢れた思いが言葉として迸(ほとばし)るのです。

僕はあなたの代わりにはなれません。
それでも僕は僕なりのやり方で、これからもこの場所に思いを刻み続けます。


あとがき
今だから書ける、12年越しの追悼文として貴女に捧げます。
どれだけ「忘れて欲しい」ってお願いされても、あんなにキャラの濃いmさんのことを忘れられる訳がないじゃないの (笑)


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bell(@bellstown21
いろんなこと書く人。比較的なんでも食べます (笑)
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