GLORIOUS / THE ALFEE
2013年11月に突然リリースされたこの楽曲、高見沢作品としては珍しく「死」について歌っている。(Amazon)
なんの脈絡もなく高見沢ソロプロジェクトからの逆輸入シングルカット、その後THE ALFEE名義での発売が決定されたシングルなので、きっとメンバーにとっても特別な楽曲なのだろう。
※ちなみに2017年時点の最新アルバム「三位一体」にも、オーラス曲として収録されている(Amazon)
静かで荘厳なイントロ(しかし大仰ではない)から始まり、もう何年も会っていなかった「あいつ」が死んだことが告げられる。
突然の「あいつ」の訃報に大きく動揺したことを隠さず、愛する「あいつ」との思い出を交えながら未来への希望を歌い上げるバラードだ。
高見沢は語りかけるように歌う。
出逢いがあれば別れは来る人が死ぬとどうなるのか。
生まれた時が一人なら逝く時も一人さ
それなら生きてる間に愛する君との
思い出を積み重ねて行きたい
――きっと死んだ瞬間に自分の記憶は霧散して消えてしまうんだろうけど、関わってくれた人たちの記憶の中には残り続ける。
もしかすると命の炎が尽きる直前、今までの人生を走馬灯のように振り返るのかもしれない。
さらにトンデモ理論で、もしかしてもしかすると死んで脳が破壊される瞬間に大量の脳内麻薬が放出されて、今までの人生の記憶を追体験しながら半永久的に彷徨うのかもしれない。
※実際にこんな研究もされています(リンク1、リンク2)
そうやって考えたら「死」って怖ろしいことではあるんだけど、それならなおさら今をたいせつに、そして悔いのないように生きなければいけないと強く感じる。
死んだ後のことなんて確かなことは判らなくても、積み重ねた数え切れない過去の先に未来の自分がいるのだから、ほんの少しでもネガティブな感情は積み上げたくない。
曲の終盤、高見沢は高らかに宣言する。
Wow Wow 時代は変わってゆくけどTHE ALFEEの楽曲テーマは、どんなときでも「愛と夢」である。
俺は今もここで愛を歌ってる
Wow Wow 時は流れて行くけれど
友よ 俺はここで夢を叫んでる
Oh! Glorious Days 君よ永遠であれ!
……こう書くと、背中から首にかけてゾビゾビむず痒くなって、すっげーこっぱずかしいぞ (笑)
来年で結成45年になるTHE ALFEEだけど、彼らの本質は変わってないんだな。
たまに、ごくたまに、三億円強奪事件の犯人を賞賛するパロディソングを歌うお茶目さん達だけど、そんなの関係ない (笑)
半世紀近く愛と夢を一途に歌い続けるって、ただひたすらに気が遠くなるような凄いことだよ。
そんな格好いいジジイに、ワタシハナリタイ。冗談や茶々じゃなくて大まじめに。
あと何年、彼らの元気な姿を見ることができるかは判らない。
けれど彼らは命ある限りステージに立ち続け、いつの時代も変わらぬ愛を歌い、尽きない夢を叫び続けるのだろう。
そして彼らが積み重ねた時代は、わたしたちの心に宿る熱い魂と無数の楽曲の形で永遠に残り続けるに違いない。
※文章の構成上、敬称を省略しました(呼び捨てとか失礼ですよね。汗)
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