#近藤晃央 #ゆえん2 ライブレポ(後半)
後半を書いていこうと思う。(以下、敬称略します)
ライブ後半の「らへん」で近藤晃央に異変が起きる。
サビの少し手前で天井を仰いだかと思った次の瞬間、歌声が止まった。
雰囲気を察知したオーディエンスがサビを歌い継ぐ。
リカバリーを図ってマイクの前に立つ近藤氏。
しかし「ごめん!」と発したまま、後ろを振り向いてうつむく。
わたしが居た後方からは見えなかったのだが、ポロポロと大粒の涙をこぼしていたらしい。
なんとか終盤で復帰した近藤晃央とオーディエンスの全員で歌う、大合唱の「らへん」となった。
惜しみない拍手が鳴り止まず、目頭を押さえるオーディエンスもちらりほらり。
わたしも(そういう柄ではないのだけれども)思わず涙腺が緩む。
直後のMCで「リベンジになってねー!」と叫ぶ近藤氏。
レコ発ツアーでも「らへん」を歌っている最中に咳き込んでしまい、まともに歌えなかったらしい。
んあー、うん (笑)
たしか序盤のMCで「今回のライブはレコ発ツアーのリベンジでもあります!」って言ってましたっけ。
この曲が鬼門になってしまうのか、次のライブでは注目したいと思う (笑)
本編最後のMC。
大事な決断はいつも自分で下してきたと語る近藤晃央。
「やりたい」と思ってきたことが、いつしか「やらねばならない」ものになってしまったり。
どう進むか考えなければいけないとき、どちらの道を進むべきか迷う人たちに。
近藤晃央は「どっちでもいいんじゃないかな」と優しく語りかける。
忘れず「自分にはそんなこと言えないけど」と言い添える当たり、なんともドM (笑)
本編のラストに選んだ楽曲は「100年後」。
スクリーンが出現し、青い水面をイメージしたような映像が映し出される。
序盤から最後まで青を基調とした、印象的なライティング。
ピアノ一本とハンドマイクのみのシンプルな旋律は、澄み渡る青空のように清々しくて。
途中からバンドメンバーが加わり、本編15曲を全力で歌いきった近藤晃央はステージを後にした。
しばしの暗転後、アンコールに応えて戻ってきてくれた。
アンコール一曲目は新曲「クレーマー」を披露。
二曲目は最新リリースシングルから「相言葉」へと続くが、途中から声がカスカスになる。
バンドメンバーに指示を出して、ギターの音を半音ほど落とす。
思いを込めたMCの後、絶叫する。
「俺はここにすべてを置いていく!だからお前らもぜんぶ置いてけ!!!」
オーラスは「存在照明」。
この上なく鮮烈で、荒々しく、魂すべてを注ぎ込む、鬼気迫るパフォーマンスだった。
ほとんど声は出ていないし、もはや音楽として成り立っていないのだけれども、それでいて胸にグイグイ迫る。
「これが魂の音楽なのだ」と鳥肌が立った。
今回のライブ発表直後、しばしのライブ活動休止を宣言していた近藤晃央。
すべてを投げだし、深々と頭を下げたその顔は……満面の笑みだった。
オーディエンスの「待ってるよ~」の声に「待ってないだろw」と毒づきながらも、まるで子どものような笑顔である。
男から見ても「やりきった男の顔」って、こんな風になるんだなと思ったほどだ (笑)
やがて会場のあちらこちらから「ありがとう」の声が聞こえてくる。
その言葉に、わたしはすっかり胸を打たれてしまった。
近藤晃央の「ありがとう」に、オーディエンスが「ありがとう」と返す反射光。
その言葉が聴けただけで、会場に足を運んだ価値があると思う。
きっと、その声は近藤さんにきちんと届いていますよ。
どれくらいの期間になるか判らないが、充電期間を終えたて再びステージに帰ってくる……ハズだ。
そのときの近藤晃央は、今よりひとまわりもふたまわりも大きくなっているに違いない。
そんな確信にも似た気持ちを胸にしまい込み、わたしは会場を後にした。
編集後記的なもの
近藤晃央さんのライブレポ。
なんとか前後編で収めることができました (笑)
はしょった部分もありますが、お楽しみいただけたのでしたら幸いです。
毒の強い総括も書いたのだけれども、それは別記事として時間差でアップします。
よろしければお読みくださいね。
最後に、セットリストが掲載された記事はこちら↓
近藤晃央、5年前にリリースしたメジャー1stアルバムの“旧譜レコ発ライブ”を開催(exciteニュース)
https://www.excite.co.jp/News/music/20180408/E1523197756208.html
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