気まぐれな管理人による雑文サイト。Web小説「Rebirth」連載中 (笑)

小規模な音楽イベント用の機器に関する考察(会場の選定が大事という話)

2017年12月24日  2017年12月24日 
アクセス数を確認すると、まとまった数の方が音響機器を調達したときの記事に注目されているようなので、考察編として補足を書いてみようと思う。
#今回は音源を多めでお送りします

音響機器を調達した話はこちらから
http://bellstown.blogspot.com/2017/11/blog-post_21.html

ここで改めて、わたしが定義する「小規模な音楽イベント」のスペックを明記しておく。
・キャパ:20名から30名
・会場:音響設備のない部屋
・入力:ライン(ギター)x2、マイク(喋り/ボーカル)x2
・出力:スピーカーx2(50w未満、ウーファーなし)

予め断っておくが、これは音響効果の考慮されていない会場と非力な音響の「最悪な組み合わせ」である。

んで、今回のお題は「こんな機材で本当に大丈夫なの?」という疑問だ。
ただし先に答えをぶっちゃけてしまうと「まだイベントをやってないので判らない」ので、この時点でガッカリした方はブラウザーバックでどうぞ (笑)

えぇ、そりゃ、まぁ。
出力が50wスピーカー(しかもウーファーなし)2発なんて、どう考えてもスペック不足なのですよ。
口径たかだか11.5cmクラスのフルレンジスピーカーで音場をカバーして、さらにオーディエンスを感動させるなんて無謀も良いところ。

プロの視点では「箸にも棒にもかからない」お話だろう。
たとえば100人単位で収容できる会場にショボい機材を持ち込んで、100人のオーディエンスを満足させるのは不可能なのだ。
そういう音楽イベントを開催したいなら最低でも100w、できれば200wぐらいのスピーカー(と、それに見合ったアンプ)を確保するべきなことを、トーシローのわたしでも理解している。
でも予算の都合で、あの機材を準備するのが精一杯なのだよ、うん (汗)

それならどうするか?
わたしは、手持ちの音響機材に見合った会場を選ぶのが最適解ではないかと考えている。

誰でも判る例を挙げてみよう。
ちょうど25メートルプールで流しそうめん大会(参加者100名!)をする様子を想像してほしい。
プールの広さに比べて、そうめんの量が圧倒的に不足した状態になるのは明白で、これでは音の成分や旨みが限りなく薄まってしまう。
個人で流しそうめん大会を開くのであれば、せめて手桶で流しそうめんをして、招待客は5人くらいが関の山だろう。

今回わたしが調達した機材に換算するなら、手桶というよりもバスタブぐらいの容積が適正だと思う。
ならば「バスタブ」に相当する会場を探せば良いのだ。
たとえば個人経営のレストランや音出しOKな区民ホールなどが良いのではないか。
音楽文化に理解のある経営者さんと仲良くなれれば、フードとドリンクのオーダーを条件にOKしてもらえるだろう。

判る範囲内でスペックを明記した上で、いくつかの音源を紹介する。
音響に配慮しているとは言いづらい会場で、高スペックとも言いづらい機材で演奏している音源がほとんどだ。
#すべてiPhoneで録画した動画から音声を抜き出しています

1 一戸建てのレストラン(キャパシティ20名)


なんと機材はカーオーディオを流用している。(フルレンジx2)
開放的な会場なので音が拡散してしまっている印象を受けるが、きちんと後方まで音が届いている。(録音は最前席)
エフェクターバリバリの音源だが、音のまとまりを感じていただけると思う。


2 個人経営のレストラン(キャパシティ15名)


そこそこ大口径スピーカーを備え付けている一戸建てレストランにて。(BOSE、式不明)
パフォーマーとオーディエンスの距離が近く、生ギターの音も聞こえるぐらいの位置で録音している。


3 個人経営のバー(キャパシティ20名)


彼女からもらった音源なので詳細は不明。(ほぼ最前列で録音)
オーディエンスの声の入り方とパフォーマーの距離の近さから推定するに、そんなに大きな機材は使っていない印象を受ける。


4 公民館のダンス練習ホール(キャパシティ25名)

ダンス練習ホールに備え付けの音響を使用した。
大口径スピーカー(30cmはあったと記憶している)を使用していて、ここに挙げた音源の中では、もっとも整った音響環境で演奏されている。
オーディエンス同士の距離を大きく取った会場の、かなり後方で録音していることを鑑みてもベストな音響環境と言えよう。


5 貸しスタジオ(キャパシティおよそ25名)

わたしの機材。「なんちゃって真打ち」登場である (笑)
25名も入ればギチギチになるぐらいの部屋で録画している。
こうやって比較してみると低音が強く出すぎていてブーミーな印象を受けてしまう(スピーカーを壁に近づけすぎてしまった)。
スピーカーの設置位置を調整する等のセッティングを追い込めば、おそらく良い感じに落ち着くのではないかと思う。

以上、音源とスペックとわたしの所見を並べてみたが、どのような印象を受けるだろうか。

わたし個人としては「(会場を選べば)意外とイケるんじゃない?」と感じている。
とは言っても、ここには書き手の欲目も多分に入っているので、最終的な判断は読者さんに委ねたい。
実際にイケてるかどうかは、来年の春くらいにイベントを企画したいと考えているので、結果が判り次第ここに書いてみます。
#ポシャったらごめんなさいね (笑)


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bell(@bellstown21
いろんなこと書く人。比較的なんでも食べます (笑)
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