気まぐれな管理人による雑文サイト。Web小説「Rebirth」連載中 (笑)

小規模な音楽イベント用の音響機材を調達した話

2017年11月26日  2017年12月24日 
個人所有としてはオーバースペックな音響機材を調達したので、その話を書いてみようと思う。

2017/12/24追記
会場の選定に関する考察を書きました
→ http://bellstown.blogspot.com/2017/12/blog-post_24.html

コンセプトは「素人でも簡単にセットアップできて、気軽に音楽イベントができる機材」である。
同時に「これを使っておけば間違いない、そこそこ定番の音が出せる」ことも目指している。
アコースティックギターを中心にした、観客30名以下の小規模な音楽イベントが想定だ。

調達した機材はこちら。
  • ミキサー: MG82CX (YAMAHA)
  • アンプ: ステージモニターアンプ1705II (BOSE)
  • スピーカー: 101シリーズ (BOSE)

これに家で転がっていたオーディオテクニカのダイナミックマイク(3,000円ぐらいで買った)を加えて、適当なマイクケーブル、ミキサーとアンプを繋ぐケーブルと延長コードを別途Amazonで購入している。
マイク録り用にSM57(Shure社の定番ダイナミックマイク)とボーカル用にSM58(ボーカル用の定番ダイナミックマイク)を加えれば完璧なのだが、今回は予算の都合で見送った。ボーカルはそんなに興味ないし、高いんだもん (笑)

と、まぁ、オーディオを知っている人から見れば物足りないラインアップかもしれないが、わたしとしては奮発した方なのだ (笑)
そもそも使うのはわたしではなく、音響ド素人の彼女なのだから、これでも敷居が高い機材だと思う。
新品をバラで買うと10万円ぐらいの出費になってしまうので、基本機材はすべてヤフオクで落札し、送料諸々込みの2万円台前半に出費を抑えている。

簡単に機材を説明しておこう。

ミキサー: MG82CX (YAMAHA)

YAMAHAのミキサーは、プロ用の現場で使われることも多いらしいので品質も耐久性も折り紙付きである。
この製品はマイク/ライン入力は最大4ch(ステレオ)に対応していて、モノラル接続も併用すれば最大8chまで同時に発音可能。
ギター2本(ステレオ)、マイク3本(ボーカルx2、喋りx1、モノラル)を接続しても余裕のある入力が確保できる。

この製品の最大の特徴はデジタルエフェクトを内蔵している点。
ギター弾きの場合はエフェクターを持ち込む場合も多いのだけれども、やはりミキサーに内蔵している方が使い勝手がよいのだ。
外部接続みたいに配線が煩雑になることもなく、「素人でも使いやすい」ことを考えたら外せない条件だと思う。

ここからステレオ接続でアンプに出力する。

アンプ: ステージモニターアンプ1705II (BOSE)

BOSE社は言わずと知れたPA機器メーカーだ(PA=Public Audio)。
スピーカーが有名だけれども、自社スピーカーに特化したアンプも販売している。
1705もそのうちのひとつで、これには101系スピーカーに合わせたチューニングが施されているらしい。

BOSE社の音響理念はピュアオーディオや最近はやりのハイレゾと対極にあるので、好き嫌いは分かれるかもしれない。
それでも、やっぱり、腐っても「世界のBOSE」。
多くの現場で使われている実績は確かで、たとえ小型スピーカーであったとしても、その力強い音響はライブ向けなのである。

このアンプは背面に「101専用スイッチ」なるものがあり、後述する101系スピーカーを接続すると、スピーカーの実力をフルに発揮できるようになる

スピーカー: 101シリーズ (BOSE)

正確な型番が判らないのだが、BOSE社が「MMS-1」としてアンプとセット販売していたもの。(セット価格\56,490)
外観と仕様を確認したところ、これは101MMだと思われる。
今は製品ラインアップから外れているのだが、30年近い販売実績を持つBOSE社のベストセラーだ。

音質は「いかにもBOSEの音」なので、ライブ向きの元気な音を聴かせてくれる。
計算上の最大音量は99dBで、コピー用紙より小さい設置面積からは想像もつかないパワフルな音を放つことが可能。
設置場所をよく検討すれば低音も良い感じに増強され、ホール全体に音を拡げるのに必要十分な音場が確保できるはず。


んで、これだけの機材を揃えたら当然、音が気になりますよね?
わたしも気になります (笑)

それで先日の祝日、実際に音出しをしてきた。
荷物を全部彼女の方に送りつけて、よく行く富士市で音楽スタジオを借りた。
必要機材をすべて搬入してセットアップ、音だし開始まで10分ぐらい。

音のサンプルはこちら。(Google Drive使用)

iPhoneの動画から音声だけを抜き出してマキシマイズ処理を加えただけなんだけれども、個人で調達した機材としてはリアルな音だと思いませんか?
ちなみに終盤で「ズコズコ」鳴っている音は隣のスタジオのドラム音 (笑)

彼女のギターに取り付けたピックアップの調子が悪くて万全の音ではないだけれども、わたしとしては、ほぼほぼ狙い通りの音が出せたと思っている。
もう少し音響を追い込んで、ピックアップが万全の音で、更にエフェクターを効かせることができれば、セミプロレベルのライブイベントや仲間内での音楽会を開催することも夢ではない。
彼女曰く「もっと練習してライブができたらいいな」とのこと。

その先に実現してみたい目標もあるようなので、今後もわたしが少し後押しできれば嬉しい。

以下、価格の参考にどうぞ(Amazonリンク)


編集後記的なもの:
ちなみに機材の費用はすべてわたし持ちなので「(彼女の中では)所有権=わたし」になっているらしい。
でも実質は彼女に永久貸し出し状態 (笑)

ついでになんだか風邪っぽい。。。明日の仕事ヤバイですな。



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bell(@bellstown21
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