犬がいちばんかわいい時期についての考察
これ、人間ではなくて犬の話です(紛らわしくてゴメンね。笑)
他人様から飼い主バカと言われようが、なんと言われようが構わない。
飼い主にとっては「うちの子こそ唯一無二の存在で、一番かわいい」のだ。
たとえ同じ犬種が100匹ひとつ檻の中に入れられたとしても、うちの子を見つけ出せるだろう。
この感覚、犬を飼っている(または飼ったことがある)方なら、同意していただけると思う。
では、ここでお尋ねします。
うちの子が「いちばん可愛かった時期」はいつでしょうか?
あぁっ。
どうか「うちの子はいつでも可愛いわよ!馬鹿にしないでよねっ!?」なんて言わないで (笑)
わたしゃ、けっこう真面目に聞いているのですから。
わたしなりの結論なのだけれども。
犬がいちばん可愛くなるときって「亡くなる少し前」だと思う。
これは実家で一匹の犬を飼って、二年前に看取ったわたしなりの結論だ。
もちろん「犬を飼うと決めた日」からずっと、犬は可愛い。
成長するに従って飼い主に懐き、簡単な言葉も理解できるようになり、犬の人間らしさや愛情に触れる。
そして犬と人間が構築する信頼関係は、犬を飼ったことのない人が想像する以上に深くて強い。
その最高潮が「亡くなる少し前」なのではないかと、わたしは考えているのです。
当然ながら高齢犬の介護も楽ではない。
特に大型犬だったり、ボケてしまったり、その他の病気を抱えると厄介だ。
完璧に言葉は通じないので人間以上に大変な介護となるし、保険に入っていない場合は医療費もかさむ。
老犬介護をしている友人からは、こんな話もチラホラ聞くことがあった。
寝たきりになり、鳴き叫ぶ老犬 一緒に乗り越えていく日々
https://www.huffingtonpost.jp/2018/03/28/dog-2018-0328_a_23397141/
幸い、うちの先代(トイプードル)は、亡くなる四日前まで歩くことができた。
それまで(たまに粗相をするぐらいで)自力でトイレに行くことも、食べることもできた。
体重は4kg台だったので、歩けなくなってからも抱きかかえることができた。
今になって思い返してみれば、最期まで手間のかからない良い子だった。
ラッキーな条件下だったとは思うが、それでも最期の24時間ぐらいは辛かった。
昼夜かまわず泣き叫び、手足をバタバタさせ、疲れたら少しうたた寝をし、目が覚めたらまた……のくり返し。
わたしも仕事を休んで付き添っていたのだが、あと数日、これを続けていたら心身共に参っていたと思う。
母曰く。
「賢い子だったから、母さんに辛い思いをさせないように早く逝ったのかもね」とのこと。
亡くなってから写真を見返すと、その数日間の先代が、とてもかわいいのだ。
先代が小さかった頃の写真が少ないのだけれども、当時と比較してもやっぱりかわいい。
わたしは思わず「こんなに可愛らしいジジイは他にいない」と思ってしまった (笑)
教え子に責任を押しつけて自己保身に走る、可愛げの欠片もない糞ジジイ共に爪の垢を煎じて飲ませてやりたい程である。
#毒舌でゴメンね~ (笑)
先代が亡くなる三日前の写真、よろしければ見てやってくださいな。
御年21歳の、かわいい、かわいい爺さんでした。
あとがき
最後にお断りしておきますが……
うちの先代のケースが、すべての老犬介護に当てはまるものではありません。
老犬介護されている方の中には心身共に疲弊している方がいらっしゃることでしょう。
そのがんばりと苦悩が、後のよき思い出になることを願ってやみません。
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